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株式会社スエダ
代表取締役 末田真一
福岡県北九州市小倉北区
砂津2丁目7-15

TEL:093-521-8001
FAX:093-522-5794
mail:
sueda@puchiname.com

■事業内容■
印章ゴム印製造卸、
会社用代表社印、
角印、実印全般、
印刷用樹脂版、
ハガキ名刺印刷、
ペット名札、
熱転写プリント、
カッティングステッカー等
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目当てはどっち?
こんにちは、酒まんじゅうです。
先日、ある印章店さまからのご注文で持ち込みの印材を頂いたのですが、
その印材のおしりの方に動物の像が彫りこまれていました。

この彫りこまれた部分を印鈕(いんちゅう)といいます。
元々は古代中国で大事な印章(当時中国では印章は権威の象徴でした)を
無くさぬように綬(ひも)を通すための穴だったのですが、
そこに装飾を加え様々な動物を彫ったもので、漢の時代には鈕の形も
身分によってかなり細かく決められていたようです。
こういう印材は前は時々持ち込まれていたのですが、最近は細工をされる
職人さんがいなくなったのかほとんど見なくなりました。

その後印章店さまから詳しい内容などを聞いていた時にふと、
「印面の向きは動物の頭の方でいいんですよね?」
と尋ねられたのですがはっきりとした答えがわかりません^^;
酒「それでいいはずですが・・・・」
印「前にそれは間違っていると言われたことがあって・・・」
酒「そうなんですか・・・分かりました調べてみます。」
まずは、お付き合いのある印章店さまに電話で尋ねてみると、
「頭が前でいいですよ」
とのこと。そのままご注文を頂いた印章店さまに、
「頭が前で間違い無いようです」
とお返事したのですが、人様に聞いたままで終わらせると、
次に同じ質問があったときに困りそうだったので、少しネットで調べてみることに・・・
分かってる人には自明のことなのか、なかなか確たる写真が見つかりません。
それでやっと見つけたのがこの写真。


©神戸山手大学

左の亀の頭が右の写真の上辺真ん中あたりににちょこんと出てます。
内容は「広陵王璽」で国内で有名な「漢委奴国王」と同時代の作品とのこと
まあ、金印であることからも当時の印制度にそった物だと言えるでしょうから、
印鈕の頭が目当て代わりと言ってもよさそうです。
| 印鑑のまめ知識 | 08:45 | comments(0) trackbacks(0)
印相体について(2)
 こんにちは、酒まんじゅうです。

今日は印相体について書かせてもらいます。


少し前になりますが印相体で末中という2文字の印章のご注文を受けた事がありました。


これが「末」の印相体です。

この時何を考えていたのか「末」の字をこう作ってしまったのです(^^;



はい、この字・・・・「未」です。

(おそらく上のほうに開いた空間が気に入らなかったんだと思います^^;)

もちろん、印章店さまにお詫びの電話を入れてその日のうちに

正しい印章を送らせて頂きました。

そのときに思った間違えやすい文字が・・・・・




まず「末」の一番上の横線を上に湾曲させると



「未」になって、「未」の2番目の横線をまっすぐにすると・・・・


「朱」になります。

篆書でもこの変化はあるのですが、印相のように線を繋ぐデザインを考えていると、

文字の形がまったく別のものに変化してる事があるのです^^;


ですので、酒まんじゅうは印相体の印面を組み終わった時には

篆書字林で書体を確認する事にしています。

チェックを重ねる事でミスをなくして行きたいと思ってます。
| 印鑑のまめ知識 | 09:54 | comments(0) trackbacks(0)
印相体について(1)
 こんにちは、酒まんじゅうです。

今日は、印相体について書かせてもらいます。


印相体は篆書を変形したもので印篆よりも柔らかい印象の書体です。

スエダでは印相体と言いますが他に吉相体、八方篆書とも言われます。

一般の方には吉相印で使う書体として知られていますね。

なぜ吉相印で印相体が使われるかと言うと・・・・


吉相印はお客様のお名前を占いで姓名判断して、それを元に

運気が上がるように接点(枠に文字がかかる場所)の位置や数を決定するのですが

印相体以外の書体だと文字の形を崩さないように接点に文字をかける事が

とても難しいからだと思います。


また、この印相体の特徴に文字をくっつけて一筆書きのように切れ目が少ない印面を

組むことが出来るというのがあります。

だから、印相体で印面を組む時にはバランスや文字の形を整えるのに

かなりの時間がかかるのです。



| 印鑑のまめ知識 | 13:58 | comments(0) trackbacks(0)
篆書のデザイン(3)

こんにちは、酒まんじゅうです。

今回も篆書のお話です。

今回の篆書を使う上でよく問題になるものは文字自体の形です。

文字の形と言っても前回のように印面のデザインがという事ではありません。

実は篆書には同じ意味なのに文字の形が楷書とはまったく違うものが

結構あるのです。


たとえば「春」と言う漢字は・・・・・



これが、




こうなって、




こうなります。



本当にまったく違う漢字ですよね

篆書の基本となる「小篆」が制定されたのが中国秦代なのでそれから

およそ2200年前・・・・

そりゃ文字も変わると言うものです。

(調べたら「春」の変遷も出てくるのでしょうが今回はそれは無しで(^^;)


なので、「春」が入った印章を受ける時は校正が欠かせません。

ただ、この字を使って校正を出すと「正しい文字ですか?」と問い合わせが

来ることもあります。

その時にはお話をさせて頂いて、もっと読みやすい文字をというご希望がある時には

「印章新体」という文字を使わせてもらいます。



これは楷書を篆書風にデザインしたもので、文字が無いものや

(新しい言葉や国字は篆書の文字そのものがない時があります)

「春」のように篆書と楷書が極端に違う時に良く使われます。

本当の意味での篆書ではないのですが、

篆書を補間するものとして使われています。

もちろんこういう文字を使う時には字源を調べて

「嘘字」にならない様に注意しないといけません。

篆書はこうして「印篆」「印章新体」を組み合わせることで

お客様のご希望するデザインにしていきます。

| 印鑑のまめ知識 | 10:08 | comments(0) trackbacks(0)
篆書のデザイン(2)
 こんにちは、酒まんじゅうです。

6月に入ってじめじめした日が続いてますね。

みなさんも体調を崩されないよう注意してください。

今日は篆書のお話です。

篆書を使う上でよく問題になるのが旧字や異字です。

先日頂いた注文が「しんにゅう」の点を2個にして欲しいというものなんですが、

篆書には点が2個の「しんにゅう」がありません。

なので篆書の中からそう見えるものを探す事になります。

印章で使われる篆書は秦代の小篆、漢代の篆書に

それらに無い字を小篆・篆書の形に準じて作った現代の印章新体があります。

今回は小篆の字形を篆書風に太く直線的にしてみました。



印章店様に校正をお出しして無事校了です。

篆書は奥が深くて、お客様のご要望に答えるのが難しい時もありますが、

出来るだけ対応できるよう勉強して行きますので皆さんよろしくお願いします。
| 印鑑のまめ知識 | 11:21 | comments(0) trackbacks(0)
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